社会教育の柱として期待

岡山県ボーイスカウト振興財団 理事 若狭 正吾氏

「そなえよつねに」。この言葉に出会ったのは今から60年近く前の学生時代のこと。下宿先の主人から「ボーイスカウトの支部で指導してくれないか」の呼びかけに応え、指導者講習会に参加したときである。モットーは今も私の座右の銘ともなっている。
当時、2泊3日程度だったと記憶しているが、規則正しい生活とファイアーストーム、各種プログラムをこなしていく中、運動部のそれとは、また異なった自主性のあり方、相手への配慮、サバイバルへの備えともなる様々な技術習得など新鮮な感動を覚えたことである。時は流れ、10年ほど前からボーイスカウト振興財団のお世話をさせていただくことになり、改めてスカウト活動が健全な青少年育成に欠かせないものと確信している。自然災害が相次ぐ今日、アナログを地でいくボーイスカウト活動が社会教育の柱として大きく育ってほしいものである。

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