2022年の今 幼かった私がスカウティングのよって得たもの

須磨学園 学園長 西 和彦氏

私はカブスカウトとボーイスカウトの6年間を神戸23団で過ごした。須磨の裏山にほぼ毎週キャンプに行っていた。重い荷物を背負ったお陰で私は強くなり、どこでも寝ることができるようになった。ジャンボリーへの派遣で初めて海外に行った。後に仕事で世界に繰り出すことになんの躊躇いもなかったことはスカウティングのおかげである。
班長となり、上級班長となり、中学三年には菊スカウトにしてもらった。その時は、生まれて初めて褒めてもらったように嬉しかった。
また、技能章の本を渡され、幾つとれるか、やってみなさいと言われて、たくさんチャレンジした。クラス全員が決まった科目を勉強しなければならなかったことが当たり前であった中学生の私にとって、しなければならない科目を自分で選んでいいというのは、嬉しい驚きであった。章を取るための勉強が楽しくて仕方がなかった。
幼かった私がスカウティングで受けた多くの教えを50年たった今、次の世代に受け継いでゆかねばならないと最近考えるようになった。

50年前
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